これまでの住宅のおいては、
天井部分に断熱材を設置するというのが、
一般的な工法となっていました。
しかし近年では、
屋根部分に設置するケースが、
大変増えてきました。
それは、そのようにすることで、
建物全体を切れ目なく
包んでしまうようなかたちになるため、
熱環境を安定させる性能を確保しやすいからです。
さらに、換気用のダクトや照明器具、
電気配線などが自由に設置出来ることになるとともに、
勾配天井や小屋裏収納を設置することも
容易になるなど、多くのメリットがあります。
また、剛性も確保しやすくなり、
地震に対する強度がアップするとともに、
プランの自由度も格段に増すことになります。
そのような理由で、こうした工法が普及しつつあるわけですが、
注文住宅を建てる際に、この工法を採用するにあたって
注意しなければならないポイントとしては、
必ず一番外側に、空気を通す通気層を確保し、
その通気層が、建物のまわりに切れ目なく
連続しているようにしておくことが大切です。
また、冬には屋根や天井面で空気が冷やされ、
下降気流が感じられる不快な熱環境になりやすいため、
そうしたことへの対策として、
また夏の暑さへの対策のためにも、
断熱材は十分な厚さを確保しておく必要があります。 2015年2月11日12:00|カテゴリー:ブログ