夫婦二人が住まう都会の築２１年、マンションのフルリフォームです。
このマンションは元々構造的に梁型が少なく
天井がすっきりしている特徴を持っていました。
新たな計画ではその特性を最大限活用すべく、
主要な部屋間を仕切る壁の高さをを低く抑え、
天井が細切れにならないようにすることで、
すべての空間を包み込むような伸びやかな天井のもと
で広がりのある空間を得ようと考えました。
また壁が天井に接していないことで
夫婦それぞれの気配がどこにいても感じられること、
またどこにいても同じ温度環境の空間となることなど、
夫婦二人住まいにこそふさわしい
住まいになるのではないかと思います。
壁や床といった部位については素材自身が
しっかりとした存在感を放つものを多く採用することで、
シンプルな天井との対比を図ることで
お互いが空間を引き立てあうことを意図しました。
この住まいがクライアントの人生の彩りとなることを祈っています。

用途 ：

専用住宅(マンションリフォーム)

延床面積 ：

95㎡

竣工 ：

2013/7/11

構造 ：

RC造

設計 ：

プラスアトリエ1建築士事務所

写真家 ：

冨田英次