築２５年を過ぎた住宅のこれからの住まいへの改築です。
一家の集い、二人の娘さんご夫婦とお孫さんら
総勢１０名ほどが集まるスペースが欲しいとの想いから、
この計画が始まりました。
元の居間を中心に、階上の既存の構造体すべてを
新たな二本の大黒梁で支えることで、
集いの空間が生み出されています。
また、道路から奥まった長いアプローチに
飛び出すように設けられた玄関も、
これからの住まいの顔を形成すると同時に、
この集いの空間にゆとりをもたらします。
外装や水周りも一新され、これまでの時間と
これからの時間を継承しつつ、厳選された素材表現で
その空気感を醸し出す、親から子へ、そして孫へ・・・
生命が生き継がれていくように、
この家に新たな記憶が受け継がれていくことを願って、
この家を新たに支える二本の大黒梁とともに。

用途 ：

専用住宅

敷地面積 ：

127㎡

延床面積 ：

97㎡

竣工 ：

2008/12/20

構造 ：

木造2階建て

設計 ：

ソツカ建築アトリエ

写真家 ：

冨田英次